2012-04-04 ウィスパーズ 感受性が強すぎるということは、過敏症という弱点の原因にもなる。着想が次から次へと溢れ返るので、結局は混乱で終わってしまう。精神は窒息し、創造力は過負荷になってしまう。 アルジャナン・ブラックウッド 「囁く者」(中野善夫 訳/『怪奇礼讃』創元推理文庫 所収)***** 長らく親しんできた、枕頭の英国怪奇短編集を久しぶりにひもとく。