強風の日

 ああ、おれはなんとやくざか、卑怯な男か!
 奇っ怪ではないか、あの役者がたかが絵空事に、
 かりそめの激情に、想像の力を借りて
 魂を打ち込み、かくして魂の力で顔は青ざめ、
 眼には涙、顔面には物狂いの気色を浮べ、
 声は震え、全身の一挙一動が
 心に描く人物になりきっているというのは?
 しかも、これすべて何のためにでもないのだ!
……
 なのに、このおれは、
 泥のように意気地なしの役立たず、
 夢み心地のものぐさ太郎よろしく、ぼんやりふさぎ込んでいるばかりだ。

  シェイクスピアハムレット」第2幕 第2場・ハムレットの第三独白/野島秀勝 訳

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 朝から強い風が吹きつのる。下り坂の天気。
 風の強い日は、なぜか心が騒いで落ち着かない。

テレビ
・いやな仕事はしたくない。それでいいの?
 "こわい仕事”は食べてしまえ。
 裏の仕事ができないと表の仕事はできない。

・過去・現在・未来のつながりを感じるとやる気がでる。
 過去と未来とを断絶されると人はやる気を失う

無力感
 自分が無力であるとわかったときの、虚脱したような感じ。
 (大辞林より)