踏み外し

 昨日より名古屋近郊の実家に滞在。
 午後、名古屋都心に出かける。

 友人の参加しているグループ展を見に行くが、ギャラリーのイベントの関連で早じまいの日だったのを知らず、さっと一巡りしかできなかった。残念。

 せっかく街なかに出てきたのだからと、ここ2年ほど履きっぱなしのくたびれ放題になっていた、初代ナイキフリー 5.0 を新調するついでに、 3.0 にアップグレードしたいと考えていた用事を思い出し、新型のナイキフリー 3.0 V3 を購入。
 足腰のしなやかさとリズム感そしてバランス感覚が大事なスナップ撮影に、裸足感覚のナイキフリーは三脚に匹敵する大事な写真器材のひとつ。
 ナイキフリーは春夏の季節商品らしく、なおかつ最近は高機能スニーカーブームでもあるから、今日思い出したうちに買っておかないと今年もまた買いそびれてしまう。
 と、ここまではいい。

 しかし名古屋の夏の激甚な暑さは正気を失わすほどなので(言い訳)、ついふらふらっと入ったカメラ店の中古コーナーで、陳列棚のズームレンズに目が止まる。
 ミノルタMDズーム 24-35mm / F. 3.5 。比較的小型軽量、実用的な明るさ、渋いズームレンジ、そして最短撮影距離の短さ(ズーム全域で30cmまで寄れる)。
 マウントアダプターを介してマイクロフォーサーズ機に着ければ48-70mm相当の、標準域よりやや長めの微倍率ズームレンズになる。
 ひと味違った使い心地が味わえるんじゃないか、なんとなくオモシロい写真が撮れそうだ、知的パンクな島尾伸三が愛用していたタムロン35-70mm / F. 3.5 みたいでかっこいい、と前々から気になっていた一本。
 しかも随分と安い値札がついている。後玉に小さなスリ傷がついていて、少々難あり品のため売れ残っていたようだ。
 実用上問題ないだろう、むしろ描写が妙な具合に転ぶとしたらそれもまた一興、古いズームレンズのノイジーな光の暴れ方を見てみたい、と購入を決断。

 とはいえ、変なモノ買っちゃったかなあ、と獲物を手にして嬉し恥ずかし照れくさしの心境。
 ところが翌日、このレンズの描写に目を見張らされることになる。
 踏み外しの大穴当たり。デジタルミスマッチの愛すべきじゃじゃ馬レンズ。

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