図書館、クルージ


ジョロウグモ

 図書館でぱらぱらと本を読む。

ゲアリー・マーカス『脳は有り合わせの材料から生まれた』(早川書房
 ヒトの脳は進化の過程で形成された「クルージ(kluge)」であるという発想に基づいて、曖昧でいいかげんながらも、この愛すべき人の心のはたらきを解説してみせる一冊。
 「クルージ(kluge)」(「クラッジ」とも)とはそもそもコンピュータ用語で、その場しのぎでごちゃごちゃしていてエレガントにはほど遠く無様であるにもかかわらず効果的な問題解決法、といった意味の名詞とのこと。

 巣を張ったジョロウグモを見かける。冬の訪れを告げる風物詩。ジョロウグモのクモの糸は金色をしているという話を先日ラジオで聞いたが、観察してみるとなるほど金色である。