大磯市 半抽象的物件 かねさわ詣で

 岬たく氏に誘われて、神奈川県大磯町で第3日曜日に定例開催される「大磯市(いち)」へ。
   大磯市 〜大磯全体を市にしよう!〜 ホームページ http://www.oisoichi.info/

 JRのホリデーパス利用(首都圏広域乗り放題で \2,300、平塚以西乗り越し運賃 \180)。
 遠路はるばる時間がかかり、朝市なのに正午頃ようやく岬氏と合流。
 岬氏はやや熱中症気味。こんなに暑くなるとは思わず、帽子を持って来なかったとの由。

・文庫版ブックカバー(スタジオクーカ・オオミケンタロウ作ジーショックの書画作品プリント)
・子どもサイズ湯呑み(陶芸家・岡村友太郎作)
・メンチカツ(ミートハウスささや)
・マンゴー生ビール(タイフードレストラン・プエン)

 岬氏と大磯を写真散歩する

鴫立庵
 小沢の流れ 天然の涼 蚊は多い

島崎藤村邸にて偶成
   秋の昼檜皮薫れる藤村邸
   白萩を映す玻璃戸の歪みをり

湘南平への急坂を途中まで上る
 見晴らしを楽しむ 村上春樹の話 足元に気をつけながら急坂を下る

駅前の昭和な喫茶店
 レスカで涼をとる 岬氏はコーラフロート

駅前の手作りパン屋
 本格バケットを土産にする

 実用性を超えるゴツゴツした形態と防水・耐衝撃構造。そして肝心の時刻表示が読みとりにくいほど矢鱈と全体にちりばめられたアルファベット文字。そんなカシオG-SHOCK腕時計は、日光東照宮に通じる日本的バロック精神の結晶だ。

 ジーショックはかたちの面白さを愛でるよりも、それが内包している読解不可能なまでに過剰に混乱した意味を愉しむことのほうが味わい深い、「半抽象」的物件だ。鉄道車両の「顔」にも近い物件だろう。具象モチーフとして絵画的アプローチを試みるよりも、抽象モチーフとして書字行為の対象として取り扱いたい物件である。

 外来混血文化における具象認識と抽象認識との境界の曖昧さを具現してみせるものとして、日本のアールブリュット作家による、絵のようでもある書の作品には興味をひかれることが多い。

 岬氏と別れ、引っ越し先の下見がてら大船より根岸線に乗り換える。
 本郷台、洋光台、と車窓より眺める。

 新杉田駅で下車。
 スタミナカレーの「バーグ」にて、大皿カレー(肉野菜炒めがけカレーライス、千切りキャベツとトマト添え)でがっつりと腹を満たす。
 そしてまた歩く。

 杉田駅より京急に乗って、夕暮れどきの金沢八景へ。
 琵琶島参拝、公団住宅を通り抜け、金沢文庫駅まで歩く。
 京急逸見駅まで乗って、そこからJR横須賀駅まで少し歩き、横須賀総武快速で帰宅。