東京駅

 東京ステーションギャラリーで「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」展を観覧。
 デザイン、広告戦略、近過去の時代史、写真・映像表現の可能性など、多方面に影響を及ぼした1970年代の「ディスカバー・ジャパン」現象とその時代を総覧する展示。

 それぞれの展示作品・資料もひとつひとつ興味深かったが、ジャンルを横断した現象に多角的な照明をあてるべく、さまざまな方面の関係者の証言を収録した図録も力のこもった興味深い内容だった。

 時代の気分とでもいった漠とした対象を、光も影も見える見事な浮き彫りにしてみせた、キュレーションの力量を感じさせられた。