【アルミのノート】
- 『特性のない男』抜き書き
年をとるにつれて、ぼくがむかし嫌っていたものが、ずっと遅れて回り道をしながら、それにもかかわらずぼくの道と同じ方向をとってきているために、そうしたものの存在権を、ぼくが突然もう否定できなくなるようなことが起きる度数が、増えてきている。そして一方、むかしぼくが熱中した理念とか出来事とかに、欠点が認められることも起きている。だから、大きく距離を置いて見ると、熱中したかどうかとか、熱中したとしてもどういう意味で熱中したかというようなことは、まったくどうでもよいことに思われてくる。
R. ムージル『特性のない男』(加藤二郎 訳)
- コンデンサ
- 犬の嗅覚
- 干し椎茸のもどし方
- ツイートしても一人
- 写真:書き言葉の時間
- 光のルーズリーフ、照片
- リング光源、リングボケ
- ブログ更新とふり返り
- 作者: R.ムージル,Robert Musil,加藤二郎
- 出版社/メーカー: 松籟社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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