ヒロシマモナムール

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 新宿紀伊国屋にてアラン・レネ二十四時間の情事ヒロシマ・モナムール)」DVD購入

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 帰宅後、「二十四時間の情事」鑑賞。
 言葉とイメージの切り返し。

 つゆくさ風。
 ていうか、つゆくさは草創期からクリス・マルケルラ・ジュテ」等、ヌーヴェルヴァーグ左岸派に多くを学んだ。

 最近くり返し見て読んでいる写真集『HIROSHIMA 1958』(インスクリプト・2008)のページをまためくる。
 「二十四時間の情事」の撮影に先立ち、スタッフ・キャストで広島の街を撮り歩いたときの、主演女優エマニュエル・リヴァの撮影による写真を中心に編纂された書物。
 制作ノート、映画評等も併録。港千尋・編。

 彼女が東京で購入して、広島の撮影に用いた珍しい二眼レフ、リコーフレックスダイヤ。
 いわゆる普通のリコーフレックスではなく、基本構造が違うダイキャストボディの高級モデル。
 2つのレンズと、独特の左右にはり出した天秤棒式フォーカシングレバーとが、あたかも映画構造をそのままモデル化しているかのよう。
 テッサータイプの4枚玉のゆかしい描写。

 三角州の砂の町、広島。
 川をさかのぼりながら移動する視線。
 礎石もない下羽目板作りの手作り住宅が並ぶバラック街、通称・相生通り(現・基町高層住宅群あたり)。
 川遊びする少年たち。はにかんだ笑顔で記念写真におさまる少女たち。
 再建された広島城天守閣。世界平和記念聖堂。そして当時は建設真っ最中だった、今は無き広島市民球場