年の瀬

 むかし買ったまま読んでなかった、塚本邦雄十二神将變(じゅうにしんしょうへん)』を読む。
 かつて難渋して投げ出した旧仮名旧漢字も、今ではすんなりと読み進められた(たまに電子辞書を引きながら)。
 閉ざされた仲間内の秘密の世界を語るにあたって、わざとこういう読まれにくい書き方にしたのかな?ともあれいろんなことがありすぎたこの一年の、ケツに、読み納めとするにはちょうどいい内容か。(笑)
 メランコリーに澱んだ凝りを、ことさらスノッブな絢爛たる仮構世界に投じてなぐさめる。そういう点ではイアン・フレミングの007シリーズ(原作小説)に近い味わい。

牡蠣と石灰岩畠山直哉
 山と海とのネガとポジ
 三陸と広島

文化による具象と抽象との識別境界の違い
  茶道における松籟
  虫の声と西洋音楽
  能と西洋演劇
 共感覚野の形成分布の違い

午後、帰省
 帰省客にコミケ帰りの乗客も加わり大混雑

 体調を崩した母を気づかいつつ、父と二人でおせちの昆布巻きを巻く。