指揮者と根粒菌

NHK-TV 音楽ドキュメンタリー「情熱のタクト」(2011.6.11.放映の再放送)
 佐渡穣が客演指揮者としてベルリンフィルのタクトを振るまでの練習の日々のドキュメント。
 某指揮者が「ライオンの群れの中にいるよう」と評したほど熾烈な丁々発止の意見・解釈のせめぎ合い。
 公演本番を終えて、佐渡穣の談。「本気にならずに、”上手く”演奏してしまうだけのベルリンフィルなんて、つまらないですから。」

ひるがえって「ニセアカシア編集長」の私
 編集長とは「ニセアカシア」にとって根粒菌のようなもの。
 根粒が少なければ無機養分を取り込む働きがふるわず樹木の成長の勢いがにぶるし、多すぎれば樹木本体の有機養分を無駄喰らいする。

 自然界では、ニセアカシアはじめ根粒菌との共生をはたしている植物には、根粒の形成の過多を自動的に調整する働きがあり、生物学における興味深い研究テーマとなっている。
 cf. 『植物の生存戦略』(NHKブックス