7月7日
七夕さまは、またあらためて旧暦で祝うとしましょう。
やがて来たる夏の名残りと秋の気配とを軒端のそよぎに思いつつ。
小暑を迎えた今日は、作曲家グスタフ・マーラーの誕生日でした。
19世紀末ウィーン文化、その抗いがたい翳りへの傾斜のなかで生まれた光芒。
シュニッツラー、フロイト、クリムト、O. ワーグナー、アルテンベルク、ホーフマンスタール、シーレ、ロース、フリーデル、ムージル、ウィトゲンシュタイン…。
さて当面のところ僕はパソコンに向かいます。書かねばならぬ原稿がまだ仕上がっていないのです。
せめてもの慰みにマーラーを聴きながら。第5交響曲のアダージェットか、第9交響曲の第1楽章、それとも未完の第10交響曲第1楽章、いや第2交響曲の第4楽章〈原光〉か。
気散じに散歩します。
近所にほぼ自生状態のヤマモモの樹の熟しきった実が、強い南風にあおられてあちこちで落果しています。
こうならないうちにもぎ採って食べれば甘くておいしいらしいのだけど、今年も食べそびれた。
いつでもそんなくり返し。