銀座・深川
銀座ナガサワギャラリーで須田一政の写真展「Rei」および同氏初期作品の展示を観覧。
ショーウインドーのマネキンたちに会いに早朝の銀座や表参道へ通い続けたここ数年の妄念が結晶した新作。
1970年代の初期作品にイデオロギー的言説の退潮した時代の空気を感じるのは私の勝手な解釈か。
ありふれた街角にありえない不思議の入り口を見出す幻想の力。
深川アンドーギャラリーで笹井青依の個展「Salix」を観覧。
あいまいな中間色の空を背景に風にそよぐ立木を描いた油彩画。うごめく風の存在が濃厚に感じられる。
どこかしら不穏な気配が今の気分に響きあう思いがする。
作品の題名にはモチーフとなった植物の名前が即物的に付けられている。
日も暮れて隅田川の花火を見に行く人の流れとすれ違う。歩いていると花火の煙も流れてくる。